第4回 第7話
一日ガードマン
1974年11月12日放映
脚本:広瀬浜吉
作画監督:?
美術:?
演出:?
 
主な登場キャラクター
カリメロ
プリシラ
ピーター
デッパ
ブータ
先生
   
パパ
ママ
ボビ
ジョバッタ
   
 
あらすじ
仕事の都合か、ジョバッタがひと晩家を空けることになったため、プリシラはカリメロの家に泊まることになった。パパから「おまえは男なんだから、レディーを大切に守らなくちゃいけないんだぞ」と言われ、カリメロもその気になるが、当のプリシラは、いつも失敗しているのに急に大人ぶるカリメロが気にくわない。

カリメロはプリシラの父親代わりを務めようと、プリシラが寝ている部屋の前で時計とともに朝まで待っていたり(時計の音でプリシラは眠れなかった)、歯のみがきかたを指導したり、授業中にかぜ薬をのませようとしたりして、懸命に世話を焼こうとする。ところがそれを疎ましく感じたプリシラは、「そんなへんちょこりんな親なんかいらないわ。あんたなんかクビよ」と言い放ち、ピーターたちと森へサイクリングに出掛けてしまった。

すると、しょんぼりしているカリメロを見たボビが声をかけた。事情を聞いたボビは、「男の強いところを見せるべき」と言って大木を地面から引き抜いてしまうが、カリメロにそんな腕力はない。
そこでボビが妙案を思いつく。その大木を道に横たわらせておき、サイクリングに行ったプリシラたちの行く手をふさいでしまう。そこへカリメロが現われ、その木を持ち上げて道を空けてあげる。もちろん実際に動かすのは、木の陰に隠れたボビである。

作戦通りに事は進み、うまくいったと思ったが、その木にはハチの巣があり、ハチに驚いたボビはみんなの前に姿を見せてしまう。しかもプリシラがハチに刺され、作戦は大失敗に終わる。
結局カリメロはプリシラを守ることができなかったばかりか、プリシラの治療代をおこづかいから引かれるはめになってしまった。
 
感想
#4同様の、カリメロの努力が報われない話。ただ、今回は確かにお節介すぎたかもしれない。もともとプリシラは大人びたところがあるので、余計な世話は不要だったであろう。
それにしてもカリメロは、やることがすべて空回りで、しかもおこづかいまでなくなりそうになるとは、救いがなさすぎる。必ずしもハッピーエンドで終わらないのもこの作品の特徴だが、カリメロが気の毒に思えてしまう。
 
メモ
・ジョバッタがプリシラをカリメロの家に泊まらせたのは、「お金がかからないから」で、そのケチぶりが表われている。しかもプリシラの治療費を当然のごとく請求するなど、いとこ同士とは思えないやりとりである。

・プリシラをカリメロ家にあずけたのは、ジョバッタの家のお手伝いさんが休養を取っているかららしい。その存在が示唆されたのは確かこの回が初めてだが、実際に登場はせず、その姿はまだ見ることができない。
 

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