第3回 第6話
ぼくは超能力
1974年10月29日放映
脚本:よしだたけし
作画監督:?
美術:?
演出:?
 
主な登場キャラクター
カリメロ
プリシラ
ピーター
デッパ
ブータ
先生
     
パパ
ママ
パペ夫人
     
 
あらすじ
宿題を忘れたために教室の掃除をやらされることになったカリメロたち。「超能力があれば宿題なんかパッとできちゃうのに」とカリメロ。するとピーターが、「よし、みんなに念力をかけるぞ。みんな掃除を好きになれ〜。君たちは掃除が大好きになった!」と超能力をかけるふりをし、逃げ出してしまった。デッパとブータも同じように真似をし、カリメロとプリシラに掃除を押し付ける。今度はプリシラが「カリメロ一人でできる〜。やらないと絶交だぞ〜」と言って、出ていってしまった。カリメロは「あんなの超能力じゃない!」と怒るが、結局一人で掃除をやらされた。

カリメロはその夜、鏡を見ながら「ぼくには超能力がある。念力がある」と自分自身に催眠術をかける。するとカリメロの目つきが変わった・・・。
翌朝、カリメロが「毎朝顔を洗って、朝ごはん。面倒だな〜」と言うと、なんと歯ブラシ、タオル、パンなどが目の前に飛んできて、すべてひとりでに済ませてしまった。カリメロは超能力者になったのだ。

学校へ行ったカリメロは、超能力で難しい問題も解いてしまう。逆に先生に宿題を出して授業を終わらせ、ピーターたちに超能力をかけて掃除を好きにさせたりと、やりたい放題。
カリメロはプリシラと家に帰るが、超能力が解けたのかピーターたちが追いかけてきた。怒るピーターに対しカリメロは、超能力で巨大な怪物に変身。その姿を見てピーターたちはもちろん、プリシラも逃げ出してしまった。

カリメロは家に帰ったが、怪物だと思ったパパとママは怖がって家に入れてくれない。パパが銃を持ち出してカリメロを撃とうとしたところで目が覚めた。超能力者になったのは夢だったのである。超能力者になりたがっていたカリメロだが、ママに「今のままのカリメロが一番好き」と言われ安堵する。
 
感想
#5以上にものすごい内容である。夢とはいえカリメロが超能力を持ち、友だちや先生をあやつり、かわいさのかけらもない巨大怪物になってしまうのはショッキングともいえる。それだけにインパクトは強いが、「夢オチ」という反則気味の展開はちょっと安易かもしれない。
超能力をテーマにしたのは、放映当時、ユリ・ゲラーなどによる超能力ブームが背景にあったからだと思われる。話の中にも、「ほら、スプーンに手を触れないで曲げるの、あったじゃない」というセリフが出てくる。さすがにユリ・ゲラーの名前は出てこないが。

それにしても、「絶交」を盾に掃除をカリメロに押し付けるプリシラのわがままぶりはあいかわらずである。それに負けてしまうカリメロもカリメロだが・・・。
 

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