第6回 第12話
折鶴に手を出すな |
1974年12月3日放映 |
脚本:広瀬浜吉 |
作画監督:? |
美術:? |
演出:? |
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主な登場キャラクター |
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カリメロ |
プリシラ |
ピーター |
デッパ |
ブータ |
パパ |
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ジョバッタ |
ペペ |
チーボス |
チューチュー |
お手伝い |
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あらすじ |
ある日、プリシラが目を覚ますと、枕元に折鶴が置いてあった。ジョバッタが外国からおみやげとして持ってきたのだ。ケチなジョバッタの思わぬプレゼントにプリシラはよろこぶ。さらに「鶴ばかりじゃないぞ。キリンだったラクダだってヨットだってつくれるぞ」と、折り紙の本をカバンの中から取り出す。
ところがその本をプリシラが見ると、折り紙のことはどこにも書かれていない。よく見ると、表紙にはピストルと大砲の絵が。「あっ、こりゃだめだ。子供なんかに見せたら大変だ」。ジョバッタは一緒に持ってきた別の本と間違って出してしまったのだ。
ジョバッタはお手伝いを呼び、「あすの朝、チューチューが来たら渡してくれ」と、その本をあずける。ジョバッタは再び外国へ出かけていったが、プリシラは折り紙の本をよろこびながらも、「これには何をつくる方法が書いてあるのかしら」と、もう一方の本の中身が気になる。
プリシラはその本を学校へ持ってゆきカリメロに見せるが、何が書いてあるのか、カリメロにはさっぱりわからない。だがプリシラは、「あしたまでに必ずつくってきてね」とカリメロに命令する。
カリメロは家に帰り、パパの仕事場を借りて本のとおりに工作を始める。すると、なんとピストルが完成してしまった。ジョバッタがチューチューに渡すはずの本というのは、武器をつくるための本だったのだ。
一方、ペペの隠れ家ではチーボスとチューチューが本を見ながら鶴やラクダなどの折り紙をつくっていた。そう、武器の本を受け取るはずが、それをプリシラが持っていってしまったため、折り紙の本を受け取ってしまったのだ。
次の日、カリメロはできあがったピストルを学校に持ってゆく。するとピーターたちに見つかり、ピストルを取られてしまった。ピーターは「これさえあればギャングのペペの野郎もホールドアップだ」と息巻く。ピストルでペペと戦うつもりらしい。すると、そこにチューチューが通りかかった。ピーターはピストルを突きつけ、「6時かっきりに三本松へ来い」と伝えさせる。
それを聞いたカリメロはあわててプリシラのもとへ。「どっちかが死んじゃうよ」とうろたえるカリメロにプリシラは「どうしてピストルなんかつくったの?」とたずねる。「この本のとおりにつくったんだよ」。そう言われてプリシラは、折り紙の本と武器の本を間違えて持ってきたことに気づく。「いいわ、私についていらっしゃい」。プリシラとカリメロは、本を見ながら大砲のようなものをつくり始めた。
そして6時、ピーターたちとペペたちの決闘が始まった。お互いにピストルを撃ち合い、激しい銃撃戦が続く。そこへカリメロとプリシラが大砲を持って現われた。プリシラは「バカなことはやめて!やめないとこっぱみじんよ」と叫び、大砲の導火線に火をつけた。
あわてたピーターとペペたちは、ピストルを捨てて逃げてしまう。だが大砲から発射されたのは花火だった。空に打ち上がった花火を見て、カリメロとプリシラは「わーい」とよろこんだ。
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感想 |
インパクトの強かった「呪われたママ」と同じ回だったからか、これもずっと記憶に残っていた話である。だがこちらも、インパクトは劣らずに大きい。なにしろカリメロがピストルを製造してしまうのである。ここまでやってしまってよいのだろうか?さらにピーターとぺぺが実弾で撃ち合うシーンは、多くの人が抱いている「カリメロ」のイメージとはかけ離れたものであろう。
ストーリーで気になったのが、プリシラがどういうつもりで武器の本をカリメロに渡したのかということ。「これには何をつくる方法が書いてあるのかしら」というセリフからすると、それを知りたいためにカリメロに頼んだように思えるのだが、実際は折り紙の本と間違えて渡してしまったことになっている。最初に折り紙の本を手にしたときは自分で折るのを楽しみにしている感じでもあったのだが、これだとカリメロに折らせるつもりであったことにもなってしまう。この流れはちょっと不自然かもしれない。
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メモ |
・カリメロの家には、ガルの仕事場あることが判明。大工らしい、本格的な工具が揃えられているようである。
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